アクリル水槽 に関して

CONTENT
1、アクリル水槽の寿命はどの程度ですか?
2、アクリル水槽が水漏れする事が有るのですか?
3、アクリル水槽についた傷は消せますか?
4、ガラス水槽とアクリル水槽の違いはどこですか?
5、ガラス水槽とアクリル水槽の重量の違いをを教えて下さい
6、水槽工房 製 のアクリル水槽も膨らむのですか?
7、水槽工房製の小型アクリル水槽は なぜ高価なのですか?
8、アクリル板の板厚を上げて製作する場合
9、水槽内フランジ/開口 怪我軽減用R加工
10、アクリル水槽の仕様による価格差について

 

  • 1、アクリル水槽の寿命はどの程度ですか?

    どのような水槽も永久に使用出来る訳ではありません。
    ですが より長く使用して頂く事は可能です。
    その条件は まず良い水槽でなければなりません。
    それと お客様がアクリル水槽の設置条件とアクリル水槽の使用方法を守って 使用して頂く事です。現状では販売後の水槽の状態を全て把握する事は不可能ですが、中には長期に渡り お付き合いさせて頂いております。その中で 長年使用し 現在も使用しているお客様も沢山居られます。アクリルの質も上がっていますので 適正に使用して頂ければ、より長年に渡って使用して頂けると思っています。
  • 2、アクリル水槽が水漏れする事が有るのですか?

    残念ながら確率はゼロではありません、少しでも確立をゼロに近づけるようにアクリル水槽設置方法、アクリル水槽使用方法を守って頂けますようにお願い致します
    また 熱帯魚店 海水魚店の店頭に並べて販売されている水槽には、新品の状態で クラックが入っている水槽を見かけることがあります。アクリル水槽使用方法にも書いていますが、アクリル水槽を直射日光の当る店頭に並べている場合は、注意が必要です
    太陽光に長期間当てると 非常に良いアクリル水槽でも 必ず劣化しますのでご注意ください
    特に押し出しアクリル板、溶剤接着水槽は直射日光に弱い事が知られています
  • 3、アクリル水槽についた傷は消せますか?

    アクリル水槽についた傷が消せるかどうかは、ついた傷の深さによります。
    使用しているうちに付いた浅い擦り傷なら、「簡易アクリル水槽専用傷隠し研磨剤」を使って磨けば、除去もしくは ほとんど目立たない状態にできます。ただ、爪が引っ掛かるくらい深い傷は、目立たなくすることは出来ますが、完全に消すことは出来ません。

    研磨する場合は、必ず、アクリル用の研磨剤を使用してください。
    研磨剤は、魚の入っている水槽の内側には使用することが出来ませんのでご注意ください。
    また、傷ではなく、クラック(ひび)が入っている場合は研磨しても消すことは出来ません。
    深いクラックが入っている場合、危険ですので、水槽を取り替える必要があります。
  • 4、ガラス水槽とアクリル水槽の違いはどこですか?

    ガラス水槽の長所
    ・傷が付き難く 透明感が損なわれない
    ・小型水槽は 沢山のメーカーから販売されていますので様々なデザインが選べる
    ・小型水槽の場合安価で購入出来る
  • ガラス水槽の欠点
    ・シリコンの劣化で水漏れの恐れが有る
    ・同じサイズの水槽なら アクリルよりかなり重い
    ・物が当ったりした 瞬間的な衝撃に弱く 歪にも弱い
  • アクリル水槽の長所
    ・衝撃に強く ガラス水槽と比べ強度が上・サイズを自由に選べる
    ・同サイズなら ガラス水槽と比べかなり軽い
  • アクリル水槽の欠点
    ・ガラス水槽に比べ 傷が付きやすい
  • このように ガラス水槽 アクリル水槽共に 長所と短所が有りますので、最終的には お客様の好みの問題ですが、大きな水槽は アクリル水槽の方が 安全だと思います
     
    追記 参考まで
  •   強化ガラス キャスト板 結 果
    耐衝撃性 不意の衝撃に対する強度は、アクリルの方が非常に強い
    引張り強度 アクリルの方が強い
    比 重 同じ厚さであれば アクリルキャスト板の重さはガラスの半分以下
    たわみ ガラスの方がたわみにくい
    透明度 透明度はアクリルの方が良い
    (傷が付いていない状態)
    保温性 保温性はアクリルの方が良い
    (室温の影響を受けにくい)
    硬 度 ガラスの方が非常に硬い(傷が付き難い)
  • 5、ガラス水槽とアクリル水槽の重量の違いをを教えて下さい

    アクリル水槽とガラス水槽では、形状も多少違いますが以下条件で重量の違いをお答え致します

    一般に市販されているガラス水槽として、
    W1800ミリ×D600ミリ×H600ミリと W1200ミリ×D450ミリ×H450ミリを例と致しました
    ※ガラス水槽は大手メーカーの枠付き市販品ではございません
  • 仕 様 ガラス水槽 アクリル水槽
    水槽サイズ W1800ミリ×D600ミリ×H600ミリ W1800ミリ×D600ミリ×H600ミリ
    接着方法 フランジ無し シリコン接着 枠重合接着 底/天フランジ溶剤接着
    板 厚 枠/底15ミリ 枠10ミリ 底8ミリ フランジ10ミリ
    水槽重量 約150kg 約45kg
  • 仕 様 ガラス水槽 アクリル水槽
    水槽サイズ W1200ミリ×D450ミリ×H450ミリ W1200ミリ×D450ミリ×H450ミリ
    接着方法 フランジ無し シリコン接着 枠溶剤接着 底/天フランジ溶剤接着
    板 厚 枠/底10ミリ 枠6ミリ 底5ミリ フランジ6ミリ
    水槽重量 約50kg 約15kg
  • 6、水槽工房 製 のアクリル水槽も膨らむのですか?

    この件は 多くのお客様から ご質問を多数頂いておりますので出来るだけ 解りやすく説明させて頂きます

    一般的にアクリル水槽が膨らむという事は、その膨らむ程度の事を言われており、正面から見て明らかに膨らんでおり、歪んで見えたりする事を指すように思います。

    アクリルはガラスと違い、どんなに厚いアクリル板を使用した場合もその性質上必ず膨らみます。

    例えば当社施工の16トン水槽も、75ミリ厚のアクリル板を使用しておりますが、厳密に言えば膨らんでいます。
    ただし一般の方が見られて、膨らんでいる事を確認出来る方は少ないと思います。

    当社の水槽は 全て適正な板厚かそれ以上の厚みの国産キャスト板を使用しており、標準仕様として 水槽枠は標準内R重合接着致します。アクリルの性質上 横からよく見ると少し膨らむのが確認でますが、水槽前面から見て気になるほど膨らむ事はありません。
    当社で製作した水槽に限らず、アクリル製の水槽は適正厚のアクリル板を使用し、また、適正な接着をほどこした水槽であっても必ずわずかには膨らみます。また このアクリルの膨らむ(ある程度柔軟な)性質の事ですが、一般にガラス水槽は膨らみませんが水圧や対衝撃に対して次のアクションでは、割れてしまったり接着部分が外れてしまう事になります。アクリルの場合、適正な素材と適正な接着方法で製作された水槽の場合、水圧に対して少し膨らみ水圧を分散させ吸収する事になります。対衝撃に関してもこの柔軟な素材で有る為にガラスと比較して、かなり安全度は高く、安心してご使用して頂けると思います

    最後に、適正厚以下のアクリル板で製造され、正面から見て飼育されている魚が歪んで見える程膨らむ水槽が販売されている事も事実です。店頭に並んでいる水槽から判断する事は難しいかもしれませんが、水槽のサイズ以外にも使用されているアクリル板の厚みも確認する事をお勧めします
  • 7、水槽工房製の小型アクリル水槽は なぜ高価なのですか?

    当店が販売するオールアクリル水槽の 最低条件が 国産アクリルキャスト板の使用と、枠重合接着水槽とオール重合接着水槽です。
    当然 国産押し出しアクリル板や 低分子アクリルキャスト板 外国製アクリルキャスト板の方が安価ですし、重合接着は 手間と時間が掛かる接着方法ですから 大きな水槽も 小さな水槽も同じ工程が必要な為に、小さな水槽は 割高感がどうしても 有ります。
  • 8、アクリル板の板厚を上げて製作する場合

    特に 小さなお子様が居られる場合や、これからお子様が誕生される場合、活発な犬や猫などペットを飼育されている方は、アクリルキャスト板の厚さを上げて製作依頼される方が多くおられます。
    お客様が心配されているのは、アクリル水槽設置条件を満たして設置されていても、小さなお子様が おもちゃや灰皿などを投げて割られてしまうケースや お子様やペットが体当たりし水槽が歪み、水漏れを起こす事が考えられるからだと思います。
    このリスクを少しでも軽くする為には、板厚を上げるしか方法がありません。

    また 店舗内や公共性が高く不特定多数の方が見たり触れたりできる場所での設置は お客様のご意見をお聞きし、通常より厚い板を使用したご提案を する場合があいます。
  • 9、水槽内フランジ/開口 怪我軽減用R加工

  • お見積り依頼頂いた時に アロワナ 大型シクリッドなどを飼育されるお客様の場合
    飼育魚が跳ねて怪我をする事があますので 水槽内側フランジ、開口部内側を全てR加工し、合わせてスライド給餌口の内側もR加工にすることが出来ます。
    R加工する事によって魚が飛んだ時のダメージを 最小限に抑えます。
    また、他の種を飼育されるお客様も お申し付け下されば加工致します。

  • 枠重合接着水槽 水槽内フランジR加工
  •  
  • オール重合接着 天板一枚板くり抜き水槽 開口部R加工
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  • 10、アクリル水槽の仕様による価格差について

    接着方法による、水槽の価格差
    接着方法による、水槽の価格差接着方法による価格差は、使用するアクリルキャスト板の量や、作業工程で価格が変わります。

    例.1
    枠重合接着 底リブ/天フランジ溶剤接着水槽のフランジは細い板を接着し、補強フランジを貼りますが、オール重合接着 天板1枚板くり抜き水槽は、1枚のキャスト板に天の開口部をくり抜き、重合接着致しますので アクリル板1枚多く使用致しますし、製作工程上時間も掛かるために枠重合接着水槽より高価になります。

    例.2
    オール重合接着 天板1枚板くり抜き水槽と、オール重合接着天板フランジ無し水槽との価格差は、フランジ無し水槽の方が、厚いキャストアクリル板を使用するために キャストアクリルの材料費の価格差から高価になります
  • 水槽に使用するキャストアクリル板の厚さによる、価格差
    水槽に水を入れると水圧がかかりますので、水深によって水槽の価格差が生じます

    例.1
    W2000ミリ×D1000ミリ×H600ミリの水槽の場合、水槽枠は最低15ミリのキャストアクリル板を使用致しますが、W2000ミリ×D1000ミリ×H1000ミリの水槽の場合、水槽枠は最低25ミリのキャストアクリル板を使用致します。この為、水深が深い方が厚いキャストアクリル板を使用致しますので価格差が生じます
  • 当社が使用するアクリルキャスト板カラーによる価格順
    水槽によく使われるキャストアクリル価格は カラーによって価格が変わりますので価格差が生じます
  • 当社が水槽に使用するキャストアクリルによる価格順